【理想の上司】漫画「中間管理録トネガワ」ついに最終回を迎える・・!個人的に好きなエピソードを語ります

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利根川先生がついに終わってしまった・・。


中間管理職である利根川幸雄の苦悩を描いたこの作品も、ついに10巻で最終巻を迎えました。



「トネガワ」とは、福本伸行先生の作品であるカイジシリーズの第1シリーズに登場するキャラクターです。


カイジとの「Eカード」勝負をする前のお話です。


帝愛グループの会長である「兵藤和尊」の理不尽なパワハラに耐えながら、更に部下である黒服たちの仕事のアクシデントやトラブルに苦悩しながらも、業務を遂行していくまさに「中間管理録」です。


「ハンチョウ」と共にこれからも続いていくことが当たり前だと思っていました。


そんな「利根川先生」の僕が好きな話を書いていきたいと思います。

2巻 第11話 「発表」


この回は、まさに「理想の上司」だなと強く感じた話でした。


限定ジャンケンの開催に向けて、会場を決める、という議題から始まります。


その会場を決める方法というのが、意見を出し合うのではなく、コンペ形式で1人づつ発表をしてその中から決める、という方法になりました。


そしてそのコンペでは、利根川チームのエースである「佐衛門」が、実際に会場になったエスポワールを発表し、利根川先生も大絶賛でした。


それに対し、佐衛門の同期である「海老谷」も負けじと発表を行います。


しかしその発表は、熱意の強さは誰よりもあるのですが、内容がコンペの趣旨から大きく外れており、利根川先生からも苦言を呈されてしまいます。(心の中で)


その日の夜、コンペに失敗し落ち込む海老谷を利根川先生が飲みに誘います。


ここからが本当にいい話でした。


利根川先生は海老谷が仕事が上手く行かない理由が、同期である佐衛門の活躍に焦っていることを見抜いていました。


そして、佐衛門との違いとして、「スケールの大きさ」を語りました。


「予算だなんだ・・・・そういったしち面倒臭いことは・・・」

「なんとかするっ・・・・!ワシが・・・!」


熱意は誰よりもあるのだから思い切ってやれよと。後のことは考えるなと。


最高の上司ですよね。ブラックだけど。


最後は海老谷が解雇となってしまうのですが、部下思いな利根川先生を印象づける話でした。


5巻 第33話 「送別」


利根川チームの菊池・長田・萩尾が人事異動により、日本最南端の島である波照間島に異動となってしまいました。


南波照間支所での主な仕事は、兵藤会長が愛飲しているサプリに必要な海藻エキスの抽出という、企画力とは全く関係のない仕事です。


3人が利根川チームで結果を出せなかった、ということが理由で異動となったようです。


そして3人の送別会が行われるのですが、そういったこともあり、飲み会での3人は大荒れとなってしまいます。


そんな中、利根川が登場します。そして3人に、「異動先でも決して諦めず、結果を出せば今の地位以上にもなれるはずだ」と語りかけます。


しかし、長田は「勝ち続きの人生を歩んできた利根川先生に、僕らの気持ちが分かるわけがない!」と反論します。


すると、利根川は3人に「餞別だ 開けてみろ・・!」とサングラスと日焼け止めクリームを渡します。


更に、


「海に入るときは気をつけろ!あそこはウミヘビが出るからな・・!」


「先輩からの・・・アドバイスだ・・!」


なんと利根川も南波照間支社の経験者だったのです。


そして今の地位を築くまでにも順風満帆では無かったことに3人は気づきました。


「どうした?行かんのか2次会・・!」

「ついて行きますっ!」


いやもう最高です。最高の上司過ぎるよ利根川先生!!

10巻 第73話 「転職」


利根川チームのまとめ役である山崎健二。


年齢が30代半ばに差し掛かり、このまま帝愛で働き続けて本当にいいのかと思い悩んでいます。


仕事もどこか身が入らない様子です。


そんな中、転職斡旋会社で転職の相談をしてみると、自分の新たな可能性を知り、ますます心動かされます。


そして、山崎の様子を察した利根川が山崎を飲みに誘います。


利根川行きつけのバーに誘われた山崎。


利根川は山崎が転職について悩んでいることを見抜いていました。


そして、山崎同様に、利根川自身もかつて人生について思い悩んでいたことを語りました。


チームとしては山崎が抜けてしまうのは大変痛いですが、それ以上に山崎の気持ちを利根川は理解していました。


「どの道を選ぼうが・・後悔するも納得するも・・とどのつまりは自分次第・・・なんだろうな・・・!」


カッコいい・・怒らないってのはすごいですよね。


最終巻は色々考えさせられる深い内容でしたね。


ギャグ要素も多くありましたが、僕の人生のバイブルのひとつになりました。


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